はぁもにぃのはじまり

はぁもにぃのはじまり

2011年、春。
わたしたちのはぁもにぃ保育園は、こんなふうに誕生しました。
NPO法人シンフォニア理事長
はぁもにぃ保育園園長
山下真由美
仕事を続けたい。
でも保育園に空きがない。
私は以前、研修コンサルタントとして、会社勤めをしていました。そのなかで子供を授かりましたが、当時、日本では、「保育園の不足」や「待機児童の増加」が長年の課題でした。
「子どもを保育園に預けることができるのだろうか」「出産後も仕事を続けることができるのだろうか」
妊娠がわかったときから、そんな不安がありました。
娘が生まれてからすぐ、保育園を探し始めましたが、案の定、板橋区内の保育園はどこも定員いっぱい。社会復帰のめどが立たないので、やむなく、無認可の保育園に預けて仕事を再開しました。
保育園がない。
それなら創ればいい!
乳幼児期は、子どもたちの成長にとって重要な時期です。
子どもが健康に育つことはもちろん、個性を伸ばし、人格の育成に役立つ教育を授けたいと思うのは、親なら当然のことでしょう。
しかし実際には待機児童となり、ようやく無認可の保育園を見つけても、自宅から車で30分もかかり、保育料も高額になってしまいました。
こうした現状に違和感を感じていたとき、娘の保育園探しで知り合った働くママさんたちからも、同じように切実な思いを聞きました。
そして、「みんなが望む保育園がないのなら、自分が創ればいい」という思いが、どんどん胸の中で膨らんできたのです。
音楽がつないだ縁
こうして、コンサルタントとしての前職の経験を生かしながら、夫をはじめ周囲の理解と協力を得て、保育園創設のプロジェクトを立ち上げました。
そんなとき、大学卒業生の有志で開催したコンサートを通して私は一緒に保育園創業を志してくれる仲間と、子どもたちへの音楽教育について熱く語り合うようになったのです。
音楽と食育を通して、
子どもたちに「本物」を
私たちが心に描いたのは、「技術を教え込む従来の音楽教育」ではなくて、「子どもたちの生活に音楽が根付き、それを楽しむことによって豊かな感性が、のびのび育つ音楽教育」。
音楽を聴いたり演奏したりするだけでなく、散歩に出かけて自然が奏でるたくさんの音に耳をすませたり、絵本の読み聞かせを通して情緒豊かな感性を育てたり……。
こうした繊細な感性を養うには、健康な体と心が必要です。
そのためには、本当においしく、身体が喜ぶ食べものをいただいて、みんなで「おいしいね」と味わうことも大切だと考えました。こう考えた背景には、若くして脳腫瘍で亡くなった私の弟が、食事療法を取り入れたことによって、人生の幕を穏やかに閉じることができた様子を間近で見ていた経験がありました。
こうして、二人で教育への想いを語りあううち、私たちがめざすのはすでに「音楽教育」という枠を越え、子どもたちに生きることの本質を教え、本物を見極める目を持たせることだ、と気づいたのです。
「はぁもにぃ」とは、
一人ひとりが個性を発揮すること
音楽と食育を通して、子どもたちの豊かな人生の礎を作りたい。
私たちのこうした思いがひとつになり、2009年、はぁもにぃ保育園を創るプロジェクトが本格的に始動しました。
「日本一の保育園はどこだろう」と、日本全国を訪ね歩きました。
理想の保育について、夜通し、語り合ったこともありました。
こうして、たくさんの人の協力と支援にも恵まれて、2011年、はぁもにぃ保育園を開園。
「はぁもにぃ」は、日本語に翻訳すると「調和」とされることが多いのですが、私たちが考える「はぁもにぃ」とは、それぞれのパートがすべてバランスよく響き合っている様子を意味します。
一人ひとりの子どもたちが、自分しか持っていない個性を発揮する。そして、みんなが集まって美しく響き合うハーモニーになる。
それは子どもたちだけでなく、私たち職員も同じです。誰もがそれぞれの人生を通して、自分にしかない楽器を奏で続けるのです。
そんな保育園をめざし、私たち職員一同、初心を忘れず日々の保育に取り組んでいます。
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