はぁもにっき

給食って楽しい時間?

みなさん、こんにちわ。

施設長の山下真由美です。

 

今日は給食についての話題です。

みなさんは、小学校の頃、給食の時間が好きでしたか?

楽しい思い出ばかりですか?

私の個人的な記憶では、給食の時間、お弁当の時間は

楽しかった記憶しかありませんが

プライベートな話を申し上げると、自宅ではとても厳格な父のもと

食事中は必ず正座をし、トイレにも立ってはいけないし、

もちろんテレビもみてはいけないので

食事中はあまりしゃべったりせず、静かな食卓だったと記憶しています。

というかむしろ子ども心に緊張していたと思います。

それぞれの家庭の躾のルールや状況も違ってくるので

なにが正しいのかということはあると思いますが

ここでお伝えしたいのは、やはり、その幼少期の記憶というものが

大人になった今も色濃く残っており、それが、

今の食事にも大きく影響しているのではないでしょうか。

いわゆる、それが家族の価値として

今の自分を形成していく一つのものさしになったり

あまり良くない体験であれば、それが反面教師に

なったりもするかもしれません。

 

先般見たニュースで、小中学校の先生に給食の完食を指導されたことがきっかけで

不登校や体調不良になったなどの相談が昨年5月から今年9月、支援団体に

延べ1000人以上から寄せられていたそうです。

完食指導が訴訟にまで発展した例もあり、支援団体は「給食は本来、楽しく食べて

食事の大切さを学ぶ場。強制は絶対にやめて」と強く訴えている。とのこと。

相談内容は小学生だけでなく、幼稚園や保育園にも発展し登園をしぶるようになった

という例もあるそうです。

皆さんはこのことについて、どのように感じますか?

 

先日、板橋区の園長会研修部主催の給食実践交流会で60名の栄養士さんや

調理師さんが集まる研修がありましたが、そこでも食事について

さまざまなディスカッションが行われました。

バイキングにしている園もあり、何を食べるか、どれくらいとるかも完全に子どもたち

に任せている園もあれば、フルーツも一緒に提供して、食事の途中で食べてもOK

や、時間に関しても、比較的自由に設定している園もあるようです。

食具に関しても、箸は5歳までに持てれば大丈夫という園もありました。

小学校への接続のために、何分で食べさせるという考え方もあるでしょうが、

ゆっくり食べたい子、途中でフルーツを食べたい子、今日はあまり食べる

気持ちになれない子、など、様々な子どもたちがいます。

 

上記の記事にもあるように、

「食事は本来、楽しく食べて、食の大切さ、命の大切さを学ぶ場」です。

つい大人の目線で、栄養バランスや大きく成長してもらうためには、

ある程度、量も食べて欲しい。という願いはあるものの、

給食の時間が辛くなってしまう、保育園が嫌いになってしまう、

では本末転倒ですよね。

多少食べられない日があったとしても、

一日や一週間の中でバランスをとっていくこと

自分で食べられる量をこども自身がわかっていること

を大人がもっと信じても良いかもしれません。

少ししか食べられないものがあったとしても、

それを自分自身で今日はこれぐらいしか食べたくない。

食べられないから、もう少し減らしてください。

と伝えられることを学んでいくことのほうが

もしかしたら大事かもしれません。

 

はぁもにぃ保育園でも、食事の側面だけでなく、俯瞰して考え、

子どもたちの活動量や環境などの視点からも物事を考え、

本来私たちは何を一番大事にしているのかという本質的な目的、

ねらいがぶれないよう、今後も皆で話し合ってはぁもにぃとしての

方針を明確に、職員全体で共有していく必要があると強く感じました。

 

みなさんは、どのような食事の価値・考え方を持っていますか?