みなさん、こんにちは。園長の山下真由美です。
寒い日が続き、公園の木々も、きれいに紅葉して参りました。
11月からいよいよ来年度4月からの入園申し込みが始まり、それにともなって、入園希望の見学される方がいらっしゃいます。
今のひかり組さんより小さな月齢のお友だちを、まるで弟や妹のように「かわいいね」と眺め、バイバイと手を振る子たちを見ていると、とても幸せな気持ちになります。
話は変わりますが、先日「鬼滅の刃」の映画が公開されたこともあり、以前にもまして保育園の子どもたちも、鬼滅の話をよくしているところをみかけます。
(彼は「水の呼吸」を かっこよくポーズをとって見せてくれました)
(彼女は煉獄さんの炎を作っていました。)
この折り紙を作りながら
「真由美先生も無限列車みた?煉獄さん、かっこいいんだよ。
炭治郎かばって最後死んじゃうんだよ。死んじゃうけど、あれが本当の
強さなんだよね」
と大人顔まけの解説を話ながらとても丁寧に炎をつくっていました。
隣にいた友だちも、彼女の熱弁に影響されて炎をつくりはじめていました。
山下家でも例外なく、小学生の我が子が鬼滅を見たいと言っていたので、それまで漫画もストーリーも知らなかった私は、最初、躊躇しました。
今までの私だったら、まず間違いなく、これは教育上よくないとすぐに見ちゃいけないアニメリストにのってしまったことでしょう。
しかし、6年生の娘が「お母さん、あれ、グロイから多分お母さんは嫌いだと思うけど、けっこう深くておもしろいんだよ」
(小学生ともなると情報も早いですね・・・すでに、娘は友だちの家で漫画を読ませてもらっていて内容もよく知ってました)
と言っていたので、頭ごなしに否定してもなとまずはアニメを一緒に見てみることにしました。
もちろん、進んで大人から幼児や小学生に見せる内容でないということは誤解のないように、ここに記しておきます。
皆さんもご存知の方も多いと思いますが、鬼滅の刃は、主人公の炭治郎が家族も鬼に殺され、
妹も鬼になってしまったものの、その妹を救うために、鬼を仲間と一緒に退治していくという物語です。
本当に描写としては、血もいっぱいでるし、首切ってばっかりだし、グロテスクではあるので、怖いと感じるお子さんも沢山いると思います。
見るとしても、親と一緒に見るなり、子どもへのフォローが必要だと思いますが、
その一方で、子どもたちは、グロテスクな部分や乱暴な部分にフォーカスしていない子も多いようでした。
大人が考えるほど悪いほうにばかり感じ取ってないなと思ったのでした。
どちらかというと、炭治郎は家族おもいで優しいとか、「〇〇の呼吸!!」
みたいな必殺技がカッコイイ!!とか、鬼は悪い奴だけど、かわいそうなんだよ。とか言ってました。
(悲しい背景があるから、人間を食べてもいいということではなく、炭治郎はそういった背景のある鬼に対しても理解はしつつも、
退治していくわけですから、ストーリーとしても深いなと感じました。)
もしかしたら、子どものほうが作者の本当に伝えたいメッセージを受け取っているのかもしれません。
子どもたちにとっては、「ドラえもん」だってジャイアンやスネ夫ものび太のことをけっこうひどいやり方でいじめているし
(鼻からスパゲッティ食べさせてますからね)アンパンマンだって首はとれるし、桃太郎だって鬼退治にいくし・・・鬼滅だけ禁止されるのは、よくわからないのかもしれません。
何を一番お伝えしたいかというと、どうしても子どもが知りたいとか、やってみたいとかということは、
いっけん大人からしたら、危ないことだったり、心配だったり、まだ早いんじゃないかということでも、
大人の尺度で頭ごなしに禁止したり、否定したりしないで、子どもの本来もっている力を信じてみるということと
一緒に見守りながら、適切な援助をしながらだったら、させてみることも時には大事ということを感じました。
子どもたちから「物事を表面上で捉えず、フォーカスする場所が大事」ということを改めて教えてもらったような気がします。
さぁ、皆さんはどう考えますか?色々な捉え方、考え方があってOKだと思います。
さぁ、今年も残すところあと2か月です。季節の変わり目で体調を崩されている方も多いので身体をあたためて、充分ご自愛ください。。
今月もどうぞよろしくお願いします。