こんにちは、施設長の山下真由美です。
先日、母校(国立音楽大学)で打楽器を教えてくださっていた
新谷祥子先生 http://www.shokoaraya.com/
が絵本を訳されたということで
その絵本を子どもたちに紹介しました。
特に男の子たちの目がキラキラしていました!!
「こわす」「たてる」という2冊の絵本です。
とりこわし工事の現場に大きな音がひびく!
安全服にブーツ、ヘルメットを身につけて、用意万端。さあ、いよいよ大きな重機で建物をとりこわします。建物がくずれるときは、びっくりするほど大きな音! やがてたくさんの資材がはこびだされて……がらんと空いたその場所に、さあ、なにができるのかな? シンプルなイラストと音で、とりこわし工事を描いた絵本。翻訳者は打楽器奏者です。力強いオノマトペで表現した工事音が、絵本いっぱいにひびきわたります。
建設工事の現場にひびく、にぎやかな音!
建設工事の工程を、臨場感あふれるイラストと音で描いた絵本。くいを打って、コンクリートを流して、鉄骨を組みたてて……みるみる建物ができあがっていきます。立ち止まって、細部をじっくり眺めるのも楽しいですよ。絵本を訳した打楽器奏者の新谷祥子さんは、工事現場に何度も足を運んで、にぎやかな音を聞き取りました。日本語版ならではの、迫力あふれるオノマトペをお楽しみください。読み聞かせにもおすすめです。
「オノマトペ」という言葉って初めてきいたよ。
という方の為に少し、ご説明しますね。
オノマトペとは「擬声語という意味を表すフランス語」です。
※擬声語は擬音語や擬態語の総称。
動物の鳴き声や自然の音、気持ちを表すワクワク
などの表現はすべてオノマトペと呼ばれています。
擬音語
物や動物が出す音を描写するのが擬音語となります。
自然や物の音
・ザーザー
・ビュービュー
・ザラザラ など
動物の鳴き声
・ワンワン
・モーモー
・コケコッコー など
雨の音だけでもシトシト、ザーザーなど振り方が違えば言葉が変わりますし、心情によっても変わるほど様々な擬音語があります。
心情や状態を表すものが擬態語となります。
心情
・ワクワク
・ウキウキ
・ゾッと
・でれでれ など
状態
・ツルツル
・カチカチ
・ギチギチ
テカテカ など
日本語は笑うだけでもニヤニヤ、ゲラゲラをはじめ20種類以上、泣くのも10種類以上と本当に多いですが、それだけ細やかに表現できる言語とも言えそうです。
新谷先生は打楽器奏者でもあるので
この工事現場のオノマトペが非常に豊かに表現されていて
読み手の読み方にも工夫が必要ですが
子どもたちの創造力が無限大に広がっているのが
キラキラした目や沢山の質問から感じられました。
これからも、子どもたちの創造力を引き出していける絵本を
沢山読んであげたいと思います。